お金が足りないときは、カードローンを利用すると手軽で便利に融資が受けられます。
カードローンは借り入れしたお金の用途が自由で、あらゆる目的で利用しても差し支えありません。
したがって、医療費の不足分をカードローンによる借入金で工面も問題なく可能です。
脱毛費用をカードローンの借入金での工面ももちろん可能ですが、果たしてお得な方法といえるでしょうか。
カードローンを利用するうえで注目するべきポイントはいくつかありますが、やはり金利の利率は誰もがチェックしているポイントです。
カードローン以外にも、脱毛費用を工面する目的で融資を受けられる方法はあります。
様々な融資方法を比較して、自分の利用状況や資金的な面で最もおすすめの方法を選択しましょう。
この記事でわかること
- 高額の脱毛費用をカードローンで工面するのは、手続きが簡単などのメリットがある
- カードローンよりも医療ローンの方が金利が低いことが多い
- 医療ローンにも転院時に債務残額を一括請求されるなどのデメリットがある
- クレジットカード払い及び高額療養費制度の活用も検討するべき
脱毛費用は意外に高い
専門のサロンやクリニックで脱毛処理を受けると、かなりの高額費用が発生します。
近年は、ドラッグストアや化粧品専門店などでも脱毛関連のグッズが販売されています。
専門の医療機関を受診するよりも相当の費用削減になるため、多くの方が市販品を試してみるケースが多いでしょう。
しかし、安価で市販されているグッズは永久脱毛など高い効果が期待できず、結局無駄な買い物になってしまう事例が多いです。
真剣に脱毛効果を高めたいと考えるのであれば、やはり専門医療機関の受診が最短の道と考えるべきでしょう。
サロンとクリニックによって処置費用も治療内容も異なる
脱毛サロンと脱毛クリニックを混同して理解している方が多いかもしれませんが、両者は処置にかかる費用も治療内容も異なります。
脱毛サロンが実施する処置は、「美容脱毛」と呼ばれるものです。
フラッシュ照射を用いた施術で、肌に与えるダメージを小さく抑えられるのがメリットとして挙げられます。
一回当たりの治療費が比較的安いのもメリットですが、高い脱毛効果を得るには繰り返し通院して処置を受ける必要があるというデメリットもあります。
一方、脱毛クリニックが実施するのは「医療脱毛」と呼ばれるものです。
レーザーやニードルを使った処置で、発毛組織を破壊する強い効力を発揮します。
一回当たりに要する費用は高い傾向にありますが、一回ごとの脱毛効果が大きく、短期間の通院で永久脱毛を実現できます。
しかし、肌に与えるダメージが大きいため、人によっては肌荒れや痛みを伴う点がデメリットといえるでしょう。
処理する部位によっても脱毛費用は異なる
脱毛の費用は、処理をする部位によっても変わってきます。
処理の面積が大きい分、全身脱毛が最も高額の費用がかかります。
すねや腕など、脱毛をしたい箇所が限定されているのであれば、全身脱毛ではなく部位ごとに処置を受けるのが良いでしょう。
ほとんどの脱毛サロンや脱毛クリニックで、全身脱毛コースに加え部位ごとの施術コースが用意されています。
医療機関ごとに脱毛処理の単価が定められているため、事前に確認してから処置の依頼をしましょう。
脱毛費用をカードローンで工面することのメリットは3つ
高額になってしまう脱毛費用を、カードローンで工面することには、以下の3つのメリットがあります。
- すぐに脱毛費用を手に入れられる
- 手続きが比較的簡単
- 追加の融資を受けるのも便利
お金を借りるといえば、カードローンを連想するという方も多いでしょう。
カードローンならではのメリットを生かして、脱毛費用の資金を工面するのも一つの選択肢です。
すぐに脱毛費用を手に入れられる
カードローンであれば、短時間で融資が受けられるケースが多いため、すぐに脱毛費用を手に入れられるのは大きなメリットといえます。
カードローンは、融資を受けるまでにかかる時間が短いのが特徴で、消費者金融系カードローンなど対応が早い金融業者なら即日融資が可能です。
脱毛サロンや脱毛クリニックで脱毛費用を支払う際に、一回ごとの支払いをすることもありますが、場合によってはコース料金を一括で支払いをするケースもあります。
そうなるとまとまった資金が必要になるため、資金が足らずに処置が受けられない場合もあるでしょう。
そんな時、即日で融資が受けられるカードローンであれば、すぐに資金を工面して脱毛費用に充てられます。
とにかくすぐに資金を手に入れたいという方に、カードローンは強い味方になるでしょう。
手続きが比較的簡単
カードローンは、融資を受けるまでの手続きが簡単という点も大きな特徴です。
近年は、スマートフォンアプリを利用したカードレスサービスや、無人契約機を利用した即日でのカード発行サービスなど便利な手続き方法が充実しています。
多くのカードローン業者が、インターネットによるオンラインで完結する申し込み手続きの仕組みを取り入れており、自宅ですべての手続きを完結させられる金融業者も多いです。
融資を受ける際には金融業者側の審査に通過する必要があり、本人確認書類や収入証明書などの提出を求められます。
書類の提出も、インターネット経由での提出や無人契約機でのスキャン機能で対応できる業者が多いため、短時間で簡単に手続きを終えられるサービスが増えています。
緊急で資金が必要になるケースでも、カードローンでは手間をかけず簡単に融資が受けられるケースが多いです。
追加の融資を受けるのも便利
カードローンであれば、一度融資を受けた後さらに追加で融資を受ける場合でも手続きが簡単で便利です。
追加の融資を受ける際に、他の借入方法の場合は、再度契約手続きからやり直さないといけないケースも少なくありません。
しかし、カードローンでは最初に申し込みをした限度額の範囲内であれば、簡単に追加融資が受けられます。
提携しているATMで、銀行預金を引き出す感覚で簡単に追加融資が可能です。
そのため、脱毛費用のトータルがはっきりとしない場合でも対応できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
脱毛費用をカードローンで工面するデメリットは2つ
カードローンは非常に便利な金融サービスで、脱毛費用を工面する場合でも大いにメリットがあります。
しかし、カードローンで脱毛費用を支払う場合、以下のようなデメリットも存在します。
- 金利が高いことが多い
- 返済が長引いてしまう恐れがある
メリットとデメリットを総合的に判断して、後悔のない活用を心がけましょう。
金利が高いことが多い
カードローンで脱毛費用を工面する場合には、他の融資方法に比べて金利が高くなりがちなのはデメリットといえるでしょう。
カードローンの金利は、借入金額によって金利が設定されますが、最大18.0%程度の設定をしている金融業者が多いです。
他の融資方法と比較して、カードローンの借入金利は高い傾向にあります。
後述する医療ローンの場合、10%を下回るような設定をしている金融機関も少なくありません。
融資の種類 | 名称 | 金利(年率) |
---|---|---|
カードローン | プロミス | 4.5~17.8% |
カードローン | レイクALSA | 4.5~18.0% |
医療ローン | 中国銀行 | 2.875% |
医療ローン | イオン銀行 | 3.8~8.8% |
金利は、借入手続きにおける実質的な負担となります。
費用を抑えた借り入れをしたいのであれば、カードローンとは違う方法を探した方がよいかもしれません。
返済が長引いてしまう恐れがある
カードローンの返済は少しずつ長期間に設定ができるため、返済が長引いてしまう恐れがあります。
カードローンの返済は、毎月決まった金額の支払いにより、当面の返済義務を履行したことになります。
支払うべき月額は初期設定では少額に設定されるケースが多いです。
したがって、長期間に返済が及んだ場合、結果的に利息負担の総額が膨らんでしまうという結果になってしまいます。
計画的に繰り上げ返済をしていけるのであれば、返済を短期間に終えられて利息の負担も抑えられます。
しかし自身で計画的な返済計画を立てられないという方にとっては、カードローンの利用は、思わぬ負担増加を招いてしまうでしょう。
医療ローンは医療機関で申し込みができる
医療ローンは、受診している医療機関で申し込みができる、医療費専門の金融サービスです。
医療ローンの活用により、高額の支払いが発生する治療の費用を分割で支払いができるようになります。
医療ローンは、診療を受ける医院の窓口で申し込みができるものが多いため、治療を受けるタイミングでスムーズな利用ができます。
窓口で教えてもらいながら申込書を作成できるため、記載内容も迷わず安心です。
脱毛費用を一括で支払いするのが難しいと感じている方は、受診する脱毛サロンや脱毛クリニックで医療ローンのサービスがあるか、事前確認をしてもよいでしょう。
医療ローンのメリットは3つある
医療ローンを利用するメリットは、主に以下の3つがあります。
- 金利が比較的低い
- 対応する診療範囲が広い
- 返済期間を長期に設定できる
脱毛費用の資金が不足する場合に備え、医療ローンのメリットをしっかりと理解しておきましょう。
金利が比較的低い
医療ローンは、他の融資サービスと比較して、金利が低い傾向があります。
金融サービスの特徴として、融資金の用途が広いほど金利が高く、逆に用途が限定されているものは金利が低い傾向にあります。
前述のように、医療ローンとカードローンの金利を比較すると、医療ローンの方が金利がかなり低いのがわかるでしょう。
融資の種類 | 名称 | 金利(年率) |
---|---|---|
カードローン | プロミス | 4.5~17.8% |
カードローン | レイクALSA | 4.5~18.0% |
医療ローン | 中国銀行 | 2.875% |
医療ローン | イオン銀行 | 3.8~8.8% |
金利を重視する場合、カードローンを利用するよりも医療ローンの利用を検討したほうがお得と考えられます。
対応する診療範囲が広い
医療ローンは、対応する診療範囲が広い点も特徴です。
脱毛処理の多くには、健康保険が適用されない場合が多く、医療費の全額負担が必要なケースが多くなってしまいます。
そのため、想定以上の高額の費用が掛かってしまうことも少なくありません。
医療ローンでは、健康保険が適用されない自由診療の費用を工面する目的でも利用が可能です。
医療ローンは、脱毛にかかる費用以外でも先進医療や美容整形及びインプラント治療など、幅広い治療に対応した使いやすい金融サービスといえるでしょう。
返済期間を長期に設定できる
医療ローンの活用により、返済期間を長期間で設定できます。
医療ローンの種類によりますが、60回払いの5年間など長期間の返済予定を立てられます。
一括で医療費を支払いするのが難しい方にとっては、非常に有効な資金調達手段といえるでしょう。
また、資金に余裕がある場合には、繰り上げ返済で残債を減らす選択肢もあります。
早めに返済をしていく方が利息負担を軽減できるため、生活に支障のない範囲で繰り上げ返済を実施していくと良いでしょう。
医療ローンのデメリットも3つある
医療ローンには利用におけるメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。
医療ローンの代表的なデメリットを以下に3つ紹介します。
- 利息のかかる借金であることを忘れがち
- 転院の際に一括請求を受けることがある
- 審査・手続きに時間がかかるものもある
医療ローンの利用を決める前に、メリットだけでなくデメリットの部分もしっかりと理解し、総合的に判断しましょう。
利息のかかる借金であることを忘れがち
医療ローンは、医療機関の窓口で申し込みをする形式から、利息の発生する借金である点を失念してしまいがちです。
医療ローンはあくまで金融機関に借金をして脱毛費用を工面するもので、治療費の補助を受けているわけではありません。
借入した金額と期間に応じて、所定の方法で利息が計算され、返済金額に上乗せされていきます。
長期間の返済期限を設定して月ごとの返済額が少なくなり、安心と感じる方も多いかもしれませんが、返済期限を延ばすほど利息負担が大きくなってしまいます。
医療ローンは借金と正確に認識し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
転院の際に一括請求を受けることがある
医療ローンを利用した医療機関での治療を中断し、他の医療機関に転院した場合、医療ローンで返済できていない残りの残債を一括請求される可能性があります。
医療ローンの契約内容によりますが、もし転院の可能性がある場合には、医療ローンの利用を決める前に転院時の対応について事前に確認しておきましょう。
一括での支払いが難しいと、別の金融サービスを利用して資金を工面する必要が生じ、非常に効率が悪いです。
転院時の対応を確認するとともに、転院する可能性を減らすために、受診する医療機関についてよく調べたうえで治療を開始しましょう。
審査・手続きに時間がかかるものもある
医療ローンは、審査や手続きに時間がかかる場合が多く、なかなか融資金を受領できないケースがあります。
カードローンの場合は、最短即日で対応する金融業者が多いのですが、医療ローンでは1週間以上かかるケースも少なくありません。
治療開始前に融資が受けられないと、いったん治療費を自分の資金で支払いが必要になるケースも起こりえます。
金融サービスは、総じて金利が低く、融資金の用途が限定されているものほど厳格な審査を時間を行う傾向があります。
医療ローンも医療行為に限定した金利が低く設定されている金融サービスで、厳しい審査が実施される場合が多いです。
医療ローンを利用する場合には、時間に余裕をもって臨むようにしましょう。
医療機関によってはクレジットカード払いに対応しているところがある
脱毛処理を行う医療機関によっては、クレジットカード払いに対応しています。
クレジットカード払いであれば、現金が手元になくても決済ができるだけでなく、分割払いやリボ払いなど支払いを遅らせる方法があります。
クレジットカードの利用枠への配慮次第で、便利な支払い方法となるでしょう。
クレジットカードの利用金額に応じて付与されるポイントなどを加味すると、一定のメリットがある支払い方法です。
預金残高があるなら一括払いがおすすめ
もしクレジットカードの支払金額を引き落とす銀行口座に余裕があるのであれば、カードでの一括払いがおすすめです。
クレジットカードの分割払いは、分割手数料など金利相当額の負担を意味します。
一括払いは余計な費用を発生させずに済み、経済的です。
脱毛費用は高額になることがあるため、預金残高があったとしてもクレジットカードの利用枠が不足する事態も考えられます。
また、クレジットカードの枠を使いすぎて、他の支払いが滞ってしまう恐れもあります。
預金残高に加えクレジットカードのショッピング枠のことも考慮しながら、活用するかを決定しましょう。
分割払いで一回ごとの負担額を下げられる
クレジットカード払いの場合は、分割払いを選択して一回ごとの支払金額を下げられます。
しかし、分割払いはお金を借りて分割で返済していくのと同じ意味であるため、分割手数料と称して金利相当額の負担が必要です。
クレジットカード会社によって金利の設定は異なりますが、分割回数が多くなるほどに金利の利率も高くなるように設定している会社もあります。
この場合、分割回数を増やすほど負担する金利もどんどん大きくなってしまいます。
分割払いを選択する際は、一回ごとに支払できる金額を考慮して、できるだけ分割回数を減らした方が良いでしょう。
一定額の支払いで返済するリボ払い
クレジットカード払いの場合は、リボ払いという毎月一定額の支払いをして負債を返済していく方式を選択できます。
毎月の返済額が一定になるため、家計を考えるうえで計算が容易で負担額を抑えられるのはメリットですが、同時にデメリットもあります。
借入総額の増減に関わらず一定額を返済していく方式であるため、借入金額が大きい場合はなかなか負債が減らず、借金返済が長期に及ぶ可能性が高いです。
毎月の支払額のうち、利息が占める割合が大きくなってしまい、負債が減らずに負担ばかりが増える恐れがあります。
リボ払いは、支払額が一定になるため分かりやすいのですが、なかなか元本が減らないリスクがあります。
そのため、資金に余裕がある場合は毎月の支払額を高くするなど、早めに返済できる方法を考えましょう。
高額療養費制度が適用できるか確認しよう
ここまで紹介したのは、主に借金をして資金を工面する方法でしたが、高額の医療費を支払う際にまず考えたいものに「高額療養費制度」があります。
高額療養費制度の活用により、医療費を大幅に軽減できるため、使える場合は漏れなく活用するようにしましょう。
限度額以上の支払いが免除される
高額療養費制度の適用により、定められた限度額以上の支払を免除されます。
健康保険の標準報酬月額の水準をベースに、一か月ごとに負担する限度額が定められます。
その限度額を超過する治療費については、健康保険側で負担をしてくれるため、患者の側では支払をする必要がありません。
このため、まずは高額療養費制度を活用して医療費の大部分を免除してもらい、残った支払額を医療ローンやカードローンによる補填という流れが良いでしょう。
健康保険適用の診療にしか適用されない
高額療養費制度が適用されるのは、健康保険が適用される診療に限定されます。
健康保険適用外の診療については、全額自己負担となってしまいます。
脱毛費用は、健康保険適用外になるケースが多いため、高額療養費制度はあまり適用されません。
しかし、医療機関や診療の内容によっては高額療養費制度が適用される可能性があるため、治療を受ける前に医療機関に確認をした方が良いでしょう。
カードローンで脱毛費用を用意する前に他の金融サービスとの比較をしよう
カードローンは借入金の用途が自由で手軽に手続きができるなど、メリットの多い金融サービスです。
しかし、医療ローンなど他の金融サービスと比べると金利が高い傾向があります。
脱毛費用が高額で手持ちの資金で支払いが出来ない場合は、何らかの方法で資金を工面する必要があります。
カードローンの利用を決める前に、経済的に借り入れができる金融サービスが他にないか、事前に確認しましょう。
また、健康保険適用の診療の場合は高額療養費制度が使えるため、治療前の医療機関への相談も大事です。